貧困のシングルマザー、潤沢なシングルマザー
最近、つくづく思います。
お母さんっていいな。。。と。
私には2人の娘がいます。
20歳そこそこで出産したので、はじめての出産、子育ては、不安ばかり。
当時は、今のように、ネットが身近ではなく(とはいっても、当時の旦那さんは、よくパソコンで調べたりしていたなぁ。。。)
携帯は、スマホではなかったし、情報を得るのはもっぱら、
「たまごクラブ」「ひよこクラブ」「こっこクラブ」という、育児雑誌でした。
情報を得ると、不安がつきまといます。
安心したくて、情報を集めるのに、安心どころか、焦りや不安ばかり感じていました。
スマホが普及して、より情報を簡単に得られるようになった今、
世の中のお母さんになりたての方って、どう感じているんだろう。。
例えば、
3か月の赤ちゃんは、平均、こんなことができるようになる。
今でこそ、それは、目安であって、
できていても、できていなくても、その子の育ち方がある。
と、ドンと構えていられますが、、、
当時は、
えっ?まだ首すわってない!まだ立たない!まだ喋らない!
どこかおかしいのかな??
もしかして、私が悪いのかな?
妊娠中のあのイライラが、関係してるのかな??
と、とにかくとにかく、不安で、心配で、得体の知れない罪悪感がつきまとっていました。
夜泣きばかりして、全然寝てくれないとき。
離乳食を食べてくれないとき。
少し成長してくると、だだをこねてこねて、外にいるときに限って泣き止まない。
早く支度して出かけたいときに限って、グズグズ。。
イライラと、悲しみと、やり場のないなんとも言えない気持ち。
そして、やっぱり、得体の知れない罪悪感。。。
お母さんになんて、ならなきゃよかった。。。
そんな風に感じることもありました。
そして、次女が生まれたとき。
離婚をしたこともあり、
半年くらいで仕事をしなくてはならなくなりました。
母乳で育てていたこともあり、
ミルクを飲んでくれなくて、みてくれていた母も、大変だっただろうなぁ、、
実は、私の仕事復帰の日は、あの、3月11日の大震災の日。
当時、新幹線で職場に通う選択をしていました。
母にお願いして、娘を見ててもらい、私は始発で職場に通う。
終わったら、ダッシュで帰宅。
そんな生活を始めようとしていました。
その仕事復帰の日。
大震災がおきました。
まだ、土地勘もなかったあの日。
右も左もわからず、とにかく歩きました。
歩いていると、途中、ガラスが割れていたり、人がせわしなかった。
私は、とにかく帰らなきゃ。
と、電話も繋がらない。
どこを歩いているのかもわからない。
でも、帰らなきゃ。
と、必死に歩きました。
電車も新幹線も動かず、帰る方法がなく、でも、なんとか帰る方法を考えていたら、ふと、レンタカーの看板がみえました。
レンタカーは、あと1台のみでした。
その日働いたお金を、レンタカーに使い、いざ帰宅。
しかし、あの日は、どこも大渋滞。
そして、東名は通れず、ナビが案内してくれる細い細い山道を走りました。
普段はきっとほとんどの人が利用しないであろう、舗装もあまりされていない、山道。
しかし、その日は、みんなが利用するから、やっぱり大渋滞。
トラックなんて、すれ違うことが不可能なほど細道なのに、トラックも利用していたので、すれ違うために1時間とかかかっていたような気がします。
途中で睡魔に勝てず、寝てしまうドライバーさんもいたりして、みんなが、イライラと不安でいっぱいだったと思います。
私も、同じく。
トイレに寄るのも我慢して、母乳が溜まりに溜まってパンパンになって痛いのも我慢して、帰宅に執着していました。
結局着いたのは、次の日の昼。
電話が繋がったのも、次の日の朝。
あの日、みんなが色々な思いを経験しましたよね。
私はあの日のことを思い出すと、あの時は必死なだけだったけど、
母は強し。
人間て、いざとなると強いんだな。と思います。
そんな経験をし、
わざわざ新幹線に乗って
通勤するような仕事をしなくてもいいのでは。
何あったら、すぐにでも飛んでいけるところで
仕事を探したほうがいいのでは。
そんな事を考えたりもしましたが、
当時はとにかくお金を稼がなきゃ生活が成り立ちませんでした。
だから、一円でもたくさん稼ぐことが最優先でした。
子供のそばにいたい。
でも、食べていくためには、私が働かなきゃ。
歯をくいしばって生きていた時があります。
今だって、一生懸命です。
けれど、大切な家族や、友人、パートナーのおかげで、子供たちと一緒にいられる時間が増え、心は穏やかに。軽やかに、健やかに育っています。
あの必死だった日々は、私の、強さと優しさ、ドンと構える心を育んでくれました。
貧困て、今の時代なかなかなれない。
そんな、貧困を経て、言えない仕事をして、、、
いま、想像もしていなかった、穏やかな幸せを感じられていること。
色々と綴ってしまいましたが、言いたいことはただ1つ。
「お母さん」って、いいな。
常に心をかける存在がいること。
条件なしで、必要とされ、必要とする。
愛していて、愛されていること。
お母さんと、呼ばれること。
これって、お母さんだからこそ経験できる、とても嬉しい感情です。
子供の成長と共に、いろんな思いや葛藤があります。
驚くほど感情的な自分に出会ったりもする。
理不尽に怒って、罪悪感でいっぱいになるときもある。
成長していくうちに、手が離れていく、嬉しいような寂しい気持ち。
すべてが、優しくて、愛おしいものに感じます。
まだまだ、これからもずっと、お母さんは続きます。
子供の成長。自分自身の成長。
楽しみですね^_^
苦しみを感じている時期は、光を思いっきり喜ぶための素敵なエッセンスなんだと感じます。

なでしこ道場では、愛し愛されるお作法を心、身体、魂から感じ、変化いただいております。ご自分と結ばれた大地のような女性は、毎日の暮らしが幸せで満ち溢れてしまいます。詳しいプロフィールはこちらからご覧ください。